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『シン・ゴジラ』 [映画]

 面白かった。
 とは思うが、基本的に、ゴジラにあんまり入れ込んでないので、ちょっと冷めたレビューになる。

 役人と政治家で進む前半部分がタルい。まぁ、笑うところなんだろうけれども、リアル指向のようなので笑う気になれない。苦笑するのみ。
 後半、国際的な駆け引きの部分になると、おぉ動いてる、って感じになっていいんだけど。
 そういう流れを作ってあるんだとすれば、脚本と監督にしてやられてる、ってことにはなるね。
 ドイツの施設の責任者のおばさんの英断が、「怪獣映画」っぽくてよい。

 流れと言えば、ずっと表情を変えなかった市川実日子が最後に笑う、というのもおそらく見てる人みんなが望んでたもので、ネットには彼女のイラストが多数上がっているが、それだけ印象的だった、ということだろう。これもスタッフの思うつぼではある。

 ゴジラがチョコマカと動かないのはいいのか悪いのか。
 重厚感はあるが、カタルシスはない。まぁ、いるだけで災厄、というのが怪獣の本質ではある。破壊シーンは「巨神兵」っぽいと思ったが。

 つか、あの「決戦」シーン。
 笑ったわw
 建機で薬注入て。
 声抑えるのに苦労して、手で口隠したw
 84 ゴジラのカドミウム弾といい勝負。
 だけど、描き方、ってことなんだろうね、それはそれで成立してるから、そこは率直にすごいと思う。

 ゴジラ vs. 日本てな打ち出し方をしているが、確かにそうではある。
 けど、この国には優秀な若者がいる、とかいう「維新の志士か」てなまとめかたをされちゃうと、いやいやいや、と思う。
 まぁ、役人でも政治家でも兵士でもない建機の活躍はそのカウンターなのかもしれない。そこでほっとしたのも事実。

 震災との関連も言われている。
 その辺は、平泉成の「避難というのは、生活を根こそぎ捨てさせることだ」という台詞に端的に出てると思う。

 役者の揃え具合がすごいな。知ってる人ばっかり。エンドロールが五十音順なのも当然。

 見終わって、なんか足りないなー、と思ってたんだが、一日経ってわかった。
「ゴジラはどこへ行こうとしてたのか、その目的は」というのに全く触れられていない。「わからない」という言及すらされていない。

 次がある造りじゃないが、これで、怪獣映画・特撮映画の数がもうちょっと増えてくれれば言うことはない。

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RAVEN

自分でレビューをまとめられないので乗っかる形になっちゃって申し訳ないです。
≫役者の揃え具合がすごいな。知ってる人ばっかり。エンドロールが五十音順なのも当然。
個人的にはMM9組を追ってました。
安田君にかなり入れ込んじゃったってのはありますが(「選択肢としてはありかもしんないけど…」。この嘆きが良かった)、泉政調会長(「出世は男の本懐」だそうなので、役職呼びをしたいと思います)もいい味出してましたねぇ。
僕としては「知ってる人ばっかり」なのと同時に、「この人、特撮で見てみたい」って思ってた人が揃ってて、それも良かったです。
≫「ゴジラはどこへ行こうとしてたのか、その目的は」というのに全く触れられていない。「わからない」という言及すらされていない。
これは確かにそうでしたね。
ただ、これは僕はこう思いました。
冒頭で身投げしたと思われる牧吾郎教授(同名の記者が1984年版人間パート主役です)は、ゴジラに自身をささげることで、自身の怨念を託した―そういうややオカルトじみた見方をしてしまいました。
着ぐるみではないものの、やたら人間臭い最終形態に意味があるとするなら、素体に人間があるから―そんな見方もいいんじゃないかなって思いました。
同時に最終目標はこのゴジラを暴れさせ、日本を滅ぼすなどということではなく、一見、倒れた風に見せて「常識の通じない恐怖と同居するしかないように仕向ける」、ではないかなと思ったんです。
あの東京に人が戻るのか、という点までは考えることができなかったのですが、たとえ首都機能をよそへ移動したとしても、厳然と恐怖は残り続けますから、牧教授の宿願は果たされた、そう思ってます。
by RAVEN (2016-08-18 12:43) 

makiray

 高橋一生がいい感じでしたね。「選択肢としてはありだけど…選ぶなよ」って台詞が好きです。
 あと、泉っちの「まず君が落ち着け」も大分、人気のフレーズになってるようでw

 あの東京に人が戻るのか…一応、半減期が極端に短いということは言われてましたけど、元の東京に戻るのかどうかはわかりませんね。
by makiray (2016-08-18 22:09) 

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